借金が返せなくてどうすれば良いのか分からない人へ、当ブログの管理人のアツシが実際に行動したことをリアルに書いていきます。
僕の行動があなたの為になれば嬉しく思います。
その前に、いくつかお断りがあります。
これから書いてある事は、僕が経験した事で借金額350万位あって任意整理した時の話です。
特定調整、個人再生、自己破産の事が知りたい人は当ブログから離れて頂き、他のサイトさんを見て頂くことを推奨します。
気が付いたら借金総額350万円
今から15年位前に僕は、遊びで350万も借金をしてしまいました。
当時は若くて世間知らずの人間でして、チョットのつもりで大手消費者金融で50万円を一回で借りてしまいました。
この時は当然返す気満々だったので、満額だった50万を地道に返済して行きました。
ですが、本当にうまいんですよね~!
何が?と言いますと、
初めは50万円までしか借りられなかったのに、真面目に2,3回返済しただけで一気に100万円まで増額されていましたから。
「もっと借りろ!」という事です。
そしてアホだった僕はまんまと策略にハマリ、緊張の糸が切れたかように100万円までの残高分を引っ張り出してしまいました。
もうこうなったら歯止めが効きません。
すぐに使い切り、また、違う消費者金融から借金です。
気付いたら全部で6社から350万円も借りていましたよ。
しばらくは自転車操業で利息の返済だけの日々
流石に年収を上回る借金額は普通に返済するのは厳しかったです。(当時の年収は300万位でした)
確か利息だけで月に総額7万円ぐらい払っていましたね・・・
さらに返済には約定返済額が設定されているので、利息だけというのは無しでチョットだけですが元本の返済額も含まれています。
例えば、消費者金融Aの月の約定返済額が3万円だとすると、内訳,20,000円が利息、元本が10,000円てな感じです。
そうなると10,000円がまた借りられるので、そのお金を次の消費者金融Bに返済するお金に宛てます。
A社から借りてB社に返済→B社から借りてC社に返済→・・・・
この自転車操業を数カ月は続けました。(どの位かはちょっと忘れてしまいましたが)
当時は今みたいにコンビニなどで返済はできなくて、借りた消費者金融の窓口か消費者金融専用ATMじゃなければ返済できませんでした。
なので、とても面倒くさかったのを覚えています。
意を決して任意整理に踏み切る
いつまでも自転車操業しているわけには行かず、さすがにこのままではヤバいと感じてきました。
しかし、当時の僕はネットで調べるという行動が出来ず、どうすれば良いのかわからない状態でした。
ある日、新聞の広告に市役所からの広告があり、中身を見たところ借金の相談窓口がありました。(正確に言うと電話番号です。)
早速電話してみたら、地元にいる司法書士の人を紹介してくれました。
後日伺ってみたところ、とてもテキパキしている女性司法書士の人が出迎えてくれました。
てっきり硬そうな人が出てくるかと思っていたので、少し拍子抜けしました。
そして、色々と聞かれて沢山面倒なことするのかと思いきや意外にも簡単に物事が進んで行きました。
司法書士の人が僕に聞いた事は、
- 何社から幾らずつ借りているのか?(金額は大体で)
- いつから借りているのか?(大体で)
- 仕事はしているのか?
上記の3つだけでした。
そして、司法書士の人は各消費者金融にすぐに受任通知というのをFAXしました。
そうする事によって一時的に取り立てを法的に止める効果があります。
受任通知を送ったら、今度は司法書士の人は各消費者金融と返済について交渉していきます。
交渉しているときは受任通知による取り立てをストップさせている状態なので、この時期は一切返済をしていません。(僕の場合は大体3カ月間でした)
久々の支払いストップです。
僕はこの時期をとても有意義に過ごし、そして生活スタイルを見直し溜まっていた自動車税などに充てました。
返済計画の交渉成立
3カ月かけて交渉が成立しました。
この3カ月間は夢のような時でした。
一切、返済しなくていい時期でしたから、プチ贅沢もしてしまいました。
ですが、本番はこれからです。
計画内容は1社1社説明すると細かくなるので簡単に説明しますと、
返済期間は最長で5年間、毎月の返済額は各社合わせて42,000円に決まりました。
毎月42,000円の返済です。
あ!ちなみに利息はカットです。
なので毎月42,000円分の元本が丸々減っていきます。
つまり、確実に借金は減っていくのですよ!!
さらに最長で5年だったのに対し、一番借金額が少なかった消費者金融は3年で返済完了、二番目に借金が少なかった消費者金融は4年で返済完了したので、最後の1年は毎月の返済額は2万円位でしたよ。
年々返済額が徐々に減っていきます。
任意整理する前の状況に比べると、まさに天と地です。
いや、天と深海の差はあります。
当初、利息だけで毎月7~8万円も払っていましたからね。
過払い金が返ってきた
あ!そうそう、言い忘れました!
よくTVやラジオで聞いた事があると思いますが、「過払い金が帰って来る」というフレーズ聞いた事がありますか?
僕はその過払い金が80万円程返ってきて、返済額が270万円に減額されました。
270万円からの返済スタートって事です。
この過払い金と言うのはどういった事なのかご存知でしょうか??
過払い金は利息制限法で決められた金利よりも、高い金利を支払っていた人に帰って来るお金です。
利息制限法とは、下記の通り借金額によって最高利率を決めれている法律です。
[日本貸金協会から引用]
- 元本の金額が10万円未満のときの上限金利→年20%
- 元本の金額が10万円以上から100万円未満のとき上限金利→年18%
- 元本の金額が100万円以上の時の上限金利→年15%
利息制限法通りだと、例えば100万円の借金をしていたら年利は最高で15%でなければいけません。
ですが、当時はどこの消費者金融も利息制限法を軽視していた(罰則がなかった為)ので、よくても年利27%か悪くて出資法の上限金利の29.2%でした。(令和の現在の出資法の上限金利は20%です)
そして、利息制限法は刑事罰の対象にはなっていません。
100万円借りていて年利28%だとして、1年間毎月元本が減らずに利息だけ払ってたとします。
計算すると、100万円×年利28%=28万円が1年間かかる利息です。
利息制限法通り100万円の年利15%だと、
100万円×15%=15万円が1年間かかる利息です。
28万円(違反分)-15万円=13万円が差額分がいわゆる過払い金です。
任意整理は、
- 過払い金が戻って来る
- 利息がカットされる
- しっかりと返済プランが建てられる
ので無理なく確実に返済できるのが魅力です。
任意整理は司法書士と弁護士、どっちに依頼した方が良いの?
僕だったら、司法書士です。
理由は、司法書士でしか任意整理した事が無いからです。(`・ω・´)
(すみません、僕は依頼した司法書士で満足してしまったので・・・)
しかし、司法書士も人間なので当たりハズレは有ります。(もちろん弁護士もです。)
例えば、月々返せる金額が「多くても4万までしか払えない」と僕が訴えているのに、司法書士あるいは弁護士は「5万円からじゃないと任意整理が出来ない」と言ってくる人もいます。
ようは僕達依頼者のニーズに答えられない司法書士(弁護士)がいるという事です。
また、着手金も司法書士同士みんな違います。
なので、いろんな事務所に行って色々聞いた方が良いです。
なので下記の事は必ず聞いた方がいいです!
- 着手金の事
- 月々の返済額の事
- いつから返済可能なのか
司法書士に依頼できない事も有る
司法書士をおススメしたのですが、司法書士が任意整理が出来ないケースがあります。
それは、1つの案件が140万円を超えると任意整理が出来ません。
これは法律で決まっていて、140万円を超える民事事件を扱えるのは弁護士の特権なんですよ。
例えば、僕みたいに6社借りていてその内のA社から仮に141万円借金していたとすると、A社の任意整理は出来ません。(1万円多い為)
また、司法書士にも階級みたいなのがありまして、認定司法書士という肩書でないと任意整理を行う事が出来ません。
認定司法書士の説明は小難しいので、以後機会があれば書いていきます。
ちなみに依頼する時、ただの司法書士か認定司法書士かはそれほど気にしなくてもいいです。(広告とかにはいちいち認定司法書士とは書かれていないケースが多い為です。)
もし、1社につき140万円を超えるようでしたら弁護士に依頼しましょう。
僕が司法書士に依頼した時の金額
僕が司法書士に依頼した着手金は1社に着き3万円でした。
僕は全部で6社に対して債務整理したので、3万×6社=18万円です。(消費税込み)
もちろん、分割払いです。(3万円ずつ支払ってきました。)
また、僕が依頼した司法書士の人は融通がすごく利く人で、僕がつい無駄遣いしてお金が払えなくなった月の支払いは許してくれました。(整理しても無駄遣いする僕って・・・)
要するに、払え終わるのが一ヶ月延長するという事です。
もしかしたら司法書士は弁護士よりも融通が利きやすいのかもしれませんね。(憶測です。)
あるいは、僕が依頼した司法書士の人だけがたまたま融通が利く人だったのかも。
それとも、融通が利いた条件は「個人事務所だったから?」かもしれません。
個人事務所だったら社長という事なので、着手金の変更は可能ですからね。
相場は大体3万円~5万円を見ておきましょう!
任意整理はプライバシー遵守
いざ任意整理しようとすると、どうしても気になる事はプライバシーは遵守されるのかという事です。
借金を整理するのですから、友達にも親にも恋人にも知られたくないという人はいます。
では、任意整理するとバレるのかと言うと、バレません。
プライバシーは守られます。
親にもバレません。
司法書士・弁護士共、個人情報は一切漏らす事は無いので、誰にもバレません。
ですが、公にはバレます。
任意整理はブラックリスト入り
ブラックリストって聞いた事がありますよね?
俗に言うブラックリストとは、個人信用情報機関に金融事故として登録される事です。
ブラックリスト入りすると完済から5年前後は借金は出来ません。
当然、ローンも組めませんしクレジットカードも作れず、スマホの分割払いも出来ません。
なにかと不便になりますが5年前後は乗り切るしかありませんね。
と、「ブラックリストから外れるのに5年前後」とあやふやな感じで書きましたが、ハッキリと言った期間は分かりません。
僕の場合は完済から5年でクレジットカードが作れました。
というか、たまたまETCカードを手に入れる為にクレジットカードの審査に出したのが5年目だっただけです。
任意整理した後の返済の仕方
任意整理が成立したら、待ちに待った返済が始まります。
返済の仕方は基本的には銀行振込です。
各社から和解書となるものが司法書士から渡されるので、書かれた通りの金額を毎月振り込みます。
そこで何社もあると振込手数料がバカにならないので、振込手数料が安いネット銀行を利用します。
また、ネット銀行だったら振込はスマホで出来るので簡単です。(いまだに銀行に出向いて振り込む人はいないと思いますが・・・)
ちなみに、当時僕は7銀行を使っていました。
任意整理した後に気を付ける事は?
もちろん滞納です。
滞納は最悪です。
せっかく任意整理して和解して債権者が将来の利息をカットしてくれたのに、僕達が滞納したらホント最悪です。(というか人として終わっています)
ちなみに返済をうっかり忘れてしまった時の為に、一回だけ猶予があります。
一回だけは滞納を認めているのです。
ですが、2回滞納すると問答無用に全額請求されます。(和解書にしっかりと記載されています。)
さらに、今までストップしていた利息+遅延損害金(支払いストップしていた期間の損害金)がセットに付いてきます。
もうこうなったら終わりです。
最後まで払い終わるまで、任意整理する前(利息付き)と同じ条件で返済して行く事になります。
なので、任意整理した後は滞納に気お付けて下さい。
まとめ
僕は任意整理したおかげで過払い金が戻ってきて、350万円あった借金が270万円に減額されました。
任意整理すると全ての債権者との交渉が成立するまでは一切の返済はなく、この期間は溜めていた税金やその他の雑費に回すことが出来ます。
借金の支払額の設定は、司法書士・弁護士に相談する事が出来ます。
司法書士は1社につき140万円を超える任意整理は出来ないので、140万円を超える整理は弁護士に依頼しましょう。
僕みたいに借金癖がある人は絶対に自分の力では0にする事が出来ません。
ですが法律家の力があれば返済しやすくなり、心にゆとりが出来て、曇りがかった未来に光が差し込みます。(僕は見えましたよ(笑))
なので、絶対に任意整理はオススメです。
ですが、任意整理をしたら絶対に滞納はしないように気お付けて下さい。
最後までお読みいただきありがとうございましたm(__)m
どうも!アツシです。僕は過去に任意整理をした事があって、5年掛けて350万円もあった借金を完済させました。もしも、再び借金をしてしまったら2回目の任意整理は可能なのでしょうか?この記事では、過去に任意整理をした借金を[…]